お題
「忘れられない夏の思い出」 忘れられない夏の思い出


は沢山ありますが、
中でも私が3度の夏に渡って挑戦し、最後の挑戦となった三度目、
19の夏の思い出
を書かせていただこうと思います。
夏になると何処でもそうですが
地元商店街

や公園ではお祭り


が開かれます。
私の地元も勿論お祭りは開かれるのですが、お祭りにつきものの出店。
これが
少し他と変わっているように思えます


#%E:231%
金魚すくい・亀すくい・・ここらへんは普通ですが
何より私を魅了したのは
「生き物クジ」

名前の通り生き物があたるというこのクジは、
子供に絶大な人気を

、親には困惑を与える代物

で、
私はこのクジの8歳からのファン


でした。
勿論カスも存在して安室奈美恵がつけてたブレスや蛍光の玩具もあります。
それでも3回引けば1回は確実に生き物の中でも一番等級の低い
「
うずらの雛

」が当たるのです。
店頭ではうさぎ

やモルモット、
四十雀

がないているなか
私は祭り


で貰ったおこずかい

を手にして
8歳の頃初めて姉とクジを引きました。
結果鶉

はあたり家

に持ち帰り親を困惑

させながらも
餌付けをし、明かり

を灯し懸命に世話をしました。
しかし雛

は一晩中餌

を与えなければいけないのに
私は子供だったためそれが出来ず

またそれを知らず、
衰弱した雛

は残念ながら翌日昼前、

になってしまいました。
悲しくてワンワンなく


私に母は泣くのだから
もうお祭りに行っても買っちゃダメだと
命をくだし、私も泣き疲れて眠ってしまいました


しかし心の底では
一つの思いがあったのです。「何時か大きくなってお金
も自分で払えるように
なったら雛
を大人になるまで育ててみせる
」と。
そして
中学生になった私は2度目の挑戦をしました。明らかに8歳時より体力も

お金も

あると自信の挑戦でした。
しかし懲りずにひきあてた鶉の雛


は店主が
底のほうから取り出した明らかに
元気のない雛

でそれでも懸命に育てよう

と夏なのに
カイロを買いにコンビニへ走りました


が、その雛

もあっという間に☆に


引き当てて
数時間後の出来事でした。
悲しみにくれる中

だから飼わないほうがいいと言う家族

それでも私は聞いた振りして
やっぱり鶉を飼うことを決めていました
それから5年。私は専門学生になりました

夏


に向け鶉を飼育する人のHP

を読み漁り、
友人とお祭りへ出陣


。
2回目にして引き当てた雛

は今までの
どの雛よりも元気

でピィピィ


と力強く鳴きます。
友人は「
鶉だからウッズにしよう!」
と
ウッズ
と名付けてくれました

そして
ウッズ
がいるからお開きにしよう
と
半ばありえない別れ方をし、家

に連れ帰って面倒を見ました

手に乗せたすり餌

をパクパクと食べ


水


もゴクゴクと飲むウッズは元気そのもので、
私は餌を一晩中ねだり続けるウッズと共に
起きて餌を与え続けました
2日目、地蜘蛛

を捕まえ与え始める母


、
帰ってくるなり心配で鳥かご

をのぞく父

電球で温かくした

ウッズの鳥かご

は
何一つ欠点はありませんでした。
しかし私はこの日友人からの飲み会をキャンセル


したのですが
理由として「
鶉
を今育てているから

」
といったら
何いってんだといわれました(笑) 3日目、結局2日目も眠れませんでした。
ウッズ

は私の手からしか食事


をとらなかったので
私が寝てしまうと

一気に衰弱して

しまうのではないかと恐れた結果です


大分意識が朦朧としても家族は全員仕事

、
夏休みな私は家

でウッズ


と生活。
固定のバイト



も初めて休みました。
鶉の雛は1週間が勝負だというので
その期間を乗り越えさえすれば・・!という
想いがあったのだと思います。
ウッズ

は私を親

だと思い私の後をついてくるようになりました

ぴょこぴょこと懸命に後を追うので籠に入れて移動しました。
家族の誰もがもうこの雛


は生きていけるだろう

そう思っていた頃に悲劇


は起きたのです。
4日目。徹夜3日

を経過し私はピークに達していました

この日は日曜日

で私は
父の声で起こされたのです 「オイ!ウッズがいないぞ!!」 えっ

衝撃で跳ね起き鳥かご

を見ると、
籠の入口に私の指が挟まっていました。
どうやら餌


を指に乗せて与えたまま
眠ってしまったらしく


隙間があいていたのです。
動揺して左右を見渡すと手元に柔らかなもの

がありました。
それはウッズの亡骸でした

推測ですが刷り込みを起こしたウッズ

は籠から出すと
私の元へ一目散へ駆け寄ってきていました



昨晩

もおそらくあいていた籠から抜け出し

寝ている私の横に来ていたのではないのでしょうか。
眠っているようにしか見えない

ウッズの亡骸

を見て悲しくて涙が止まりませんでした
そしてそれから私は挑戦を辞めました。
私よりきっと飼育がうまい人がいる、そう思い生き物クジ


からの卒業

を決めました。
数ある夏の思い出

の中でも生き物

の生死に懸命になった
数日間は
忘れられない夏
の思い出の一つです

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